EMERALD


目を、逸らしてはいけないのだろう

綺麗な顔の、綺麗なエメラルド色の瞳が、揺らめいている


「でも、避けられてるような気がするし、話をしても冷たいような気がする。・・・嫌われたのかな?」

「・・・・・・・・・・・・ッ」


違う、と言いたくなったが閉ざしてしまった

忘れようとしているのに、自らすがってはいけない

現状に甘えるなんて、許されない


「嫌い、なのかな・・・?」


耳に届く声に、世羅は深く息を吸い込む


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