EMERALD


「えぇ、嫌いだわ」


はっきりと、相手を見据えて告げる


「・・・・・・嫌いになった理由を、聞いてもいいかな?」


驚いた顔をしながらも、レオナードはすぐに微笑んだ

使いなれた、王族の微笑みだ


「世界が、違うんだもの。嫉妬してしまったの。自分と違いすぎて。それが、嫌いになった理由」


今、私は笑えてる?

ちゃんと、はっきり喋れてる?

分からないけど、今レオナードから目を逸らしてはいけない


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