EMERALD
女は強い
けど、私はなんて弱いんだろう
好きだと、愛することさえ忘れようとした
それほど愛する者を前にして、何も出来ずに立ち尽くしている
明日、彼は帰るというのに
今日、これが彼を目にする最後だというのに
私はどうすればいい?
私は、どうすればいい?
「・・・・・・・・・ッ」
伸ばした指先が、微かに柔らかな金色の髪に触れる
瞬間、レオナードがその手を引き寄せ、再び世羅を抱き締めた
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