EMERALD


「今夜、今夜だけ・・・。たった一晩だけでいいから・・・ッ。傍に・・・、僕の傍に・・・・・・」


途切れ途切れの言葉に、世羅は我慢していた涙が流れた


好きだと、好きだと今、言うべきだろうか?

言っても、いいのだろうか?

これが、本当に本当の最後だから

許されるかな・・・?

許されるのかな・・・?


抱き締めるレオナードの背に、世羅は戸惑いながら手を伸ばす


(・・・好き、なんて・・・言えない、わ・・・ッ)


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