EMERALD
鋭い視線には、迷いのない自信
言葉を変えるのであれば、誇り、とも言える
世羅はエマと共に、自らの住居へと帰ることにした
《いい家ね》
日向家を見たエマの台詞は、意外なことに、素直な感想だった
もちろん、彼女が卑下するような発言をするとは思っていなかったが、実際自分の耳で聞くと、驚きと戸惑いが出てしまう
《お茶を・・・》
《いいえ、話をしましょう。私は貴女と、世間話をするために、わざわざ来たわけではないの》