EMERALD
《セーラ嬢、貴女、レオナードに会いたい?》
《え・・・・・・?》
思ってもみない、予想外の言葉が向けられた
殿下に、会いたい?
もちろん、会いたい
けれど、答えは考えるべくもなく、〝ノー〟だ
《レオナードは今、過労で倒れているの》
《───────!》
エマは世羅のことなど構わずに、話を続けていく
《肉体的には、回復していると、お医者様は言ったわ。けど、彼は未だベッドから降りられない。どうしてか、分かる?》