EMERALD
本当に、問われてばかりだ
《えっと・・・》
答えを探す世羅に、エマは呆れたようにため息をついた
《貴女のせいよ、セーラ嬢》
《私の、せい・・・?》
本当に、問われてばかりで、予想外の言葉ばかりを向けられる
《レオナードの心には、今も貴女がいる。貴女が傍にいないという現実が、彼の体を蝕んでいる。残酷な女ね、貴女って。まるで魔女だわ。東洋の魔女》
エマの鋭い視線と言葉が、心臓を突き刺す