ひと夏の経験






仕方なく一人でゆっくり帰った。



「ただいま」



「おかえり」



返事は返ってくるはずないのに誰かが゛おかえり゛と言った。

恐る恐るリビングに入る。




「っ!!一輝?」




どうして?私の方が早いはずなのに…





「一緒に帰れなくてごめんな。なんかよくわかんないけど山下って奴に教室に連れて行かれて。でもなんも言わねーから帰ってきた。」




「そうだったんだ」



山下真矢は一輝になんのようだったのだろう。








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