フッてくれて有り難う【季節短編】




「ごめん」


返されたのはたったの一言。


でも確実に私の中の何かを壊したその言葉。


「そう、だよね」


ポツリと呟くように言うと笑った。


また、制服の裾に力を入れる。


駄目だなぁ。お母さんに、またこんなにクシャクシャにしてー!って言われちゃう。


でも今笑うにはこうでもしないと出来ないの。ごめんね?
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