Black★Joker【完結】

「こっちが美空。で、隣が友達の涼子ちゃん。で、こいつが俊平」


「よろしく」


龍馬の紹介の後、俊平くんは大きな二重の目を細めながら微笑んだ。


「龍馬の彼女って美空ちゃんだよな?ってことは、俺は涼子ちゃんを紹介してもらえんの?」


「そういうこと」


俊平くんの視線があたしの隣に座る涼子に注がれる。


涼子はその視線に気付いて恥ずかしそうに俯いた。


「ねぇ、俺達二人で抜けない?」


「へ?」


「俺、ダブルデートとか苦手なんだよね。ダメ?」


「ぜ、ぜ、全然ダメじゃないです!!」


涼子は先に立ち上がった俊平くんにつられて慌てて席を立つ。
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