Black★Joker【完結】
「俺らも行くか?」
「どこに……?」
首を傾げると、龍馬は「俺んちだけど何で?」とあっけらかんと言い放った。
「龍馬の……家?」
「そうそう。嫌?」
「嫌じゃないけど……」
「けど……何?あー、そういうことなら気にすんなって」
「え?」
龍馬はあたしの答えを聞くことなく一人で問題を解決したみたい。
ニヤリと意地悪な笑みを浮かべた。
「ゴムならちゃんと持ってるから」
ん?ゴム?何の話?
……まさか……
ゴムって……コンドームのこと?!
「もう……龍馬のバカ!!」
思いっきり睨み付けると、龍馬は「怒ってる顔も可愛いなー」と言ってあたしの頭を優しく撫でた。