《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
今はゴミを出す時間でも
集積の時間でもないから、
トーゼン人影は全くない。


マズったかな……。


さすがにこんな場所に
連れて来られちゃうと、
どう考えてもフツーのお話
――なんてわけないよね


あたしは好奇心でついて
来たことを軽く後悔する。


でも、ナンだろ。態度が
ナマイキとか、やっぱ
そーゆー系?


前を歩いてた雫がクルッと
振り返ってあたしと向き
合ったんで、あたしは
ちょっとだけ身構えた。


雫は、念のためって感じで
周囲に素早く視線を走らせて、
本当に近くに誰もいない
ことを確認すると、低めの
声でこう切り出した。


「昨日、爽介とどこに
行ってたの?」



――――え?


あたしはポカンとしちゃう。


なんか、予想してたのと
ゼンゼン話の方向違うし。


しかもなんで、昨日あたしと
爽介が一緒にいたこと
知ってんの?


「仕事終わりで、2人で
どっか行ったでしょ?

見てたんだから」
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