《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
偶然にも、雫はあたしの
内心の疑問にバッチリ
答えてくれた。


「見てたって……」


なるほどね。


ひょっとするとコレは、
アレかな。


「別に、誘われてちょっと
飲みに行っただけだけど」


こーゆーとき、多分あんまり
相手を刺激しない方が
いいんだよね。
――それはわかる。


でもあたし、ハッキリ
言ってこーゆーインキなの
大ッキライなんで、自然、
声は不機嫌になった。


「飲みに行った? それで?」


「それでも何も、そんだけよ」


「ホントに?
何か隠してないでしょうね?」


雫は引きつった顔で、
しつこく食い下がってくる。


―――あーーっ、うっとーしー!!


「隠すもナニも、なんで
あんたにそんなこと
言わなきゃいけないのよ!?

カンケーないでしょっ!?」


あたしはソッコー我慢
できなくなって、イラ立ちも
あらわにそう吐き捨てた。


雫はあたしの反論に一瞬
たじろいだものの、逆に
それで押さえてた感情が
引き出されたみたいで、
キッとあたしを睨みつけて、
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