《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
びっくりして聞き返すと、


「ああ。

前は銀座の店にいたからね。

社長と食事しに来てるのを
何度か見ているよ」


銀座か。いくつもあるし
どの店かわかんないけど。

たしかに子供の頃は、
視察を兼ねてよく家族で
いろんな店に食事しに
行ったっけ。


「でもまあ、ここでは
ただのスタッフとして、
みっちりしごいてくれって
社長から言われてるんで。

そのつもりでいるから、
よろしくね♪」


「はぁ……」


しごく、ね。


そもそもあたし、どんな
仕事するのかも、ちゃんと
聞いてないんだけど。


「で、あたしはここで何を
すればいーんですか?」


サッサと本題に入ろうと
するあたしに、新条さんは
軽く頷いて、


「キミの仕事は、まぁ
簡単に言えばウェイトレスだ。

ここ、テイクアウトと
カフェと併設してるん
だけど、その両方の仕事を
やってもらう」


「ウェイトレス……」


まあ、たぶんそーだろうと
思ってはいたけど、やっぱりね。
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