《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「あ、今簡単そうとか
思ってない?」


「別にそんなことは……」


「それならいい

ウェイトレスと言っても、
ここはどこにでもある
喫茶店とは格が違うからね。

フルコースをふるまう店
ほどじゃないけど、接客や
給仕のマナーもきっちり
身につけてもらうよ。

亜莉紗ちゃん、未経験だよね?」


とーぜんでしょ。

なんで家ではメイドを
雇ってる人間が、人の給仕
しなくちゃなんないのよ。


あたしの憮然とした
顔だけで、新条さんは
理解したみたいで。


「まあ、未経験でも
いちから教えるから。

バリバリ働いてお父さんを
見返すつもりで、がんばって!」


ハハハと軽やかに笑うと、
机の隅の方に置かれてた
ビニールに包まれた物を、
スッとあたしの前に持ってきた。


「これが制服ね。

ロッカールームは通って
きたし分かるよね?

あとで着替えてもらうから」
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