《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
いっぱつで、社長の親族
だってバレちゃう。


あたしはしばらく考え
込んで、結局、しごく
無難な手に落ち着いた。


「ママの旧姓にしときます。

望月(もちづき)亜莉紗で」


グーゼンだけどそっちにも
『月』が入ってるから、
それほど印象も変わんない。


新条さんはウンウンと
大きく頷くと、


「望月、だね。

じゃあ、亜莉紗ちゃんって
呼ぶのも今が最後だ。

これからは望月さんって呼ぶね」


「はい」


あたしの返事を聞き
届けると、新条さんは壁の
時計で時間を確認した。


AM9:15。


「そろそろみんな出勤して
くる時間だな。

ホールチーフにキミを
迎えに来るよう言ってある
から、もう少し待ってて」


「ハーイ」


そういえば、ちょっと
前からドアの外が騒がしく
なってた。


オープンは10時半なん
だけど、準備とかあるから
出勤はこれくらいの
時間ってわけね。


それから、そこで10分ほど
待ってると。
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