《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
『できれば会議減らすよう
お父さんに言ってくれると』
なんて、新条さんは冗談か
本気かよくわかんない顔で
言ってる。


たしかに、上層部の仕事
なんて会議か接待かだもんな。

しかたないかぁ。


「ま、みんな同世代のコ達
ばかりだから、仲良く
なって遠慮なくなんでも
聞いたらいいから。

で、亜莉紗ちゃんの
立場なんだけど」


「?」


「オレが人づてに求人して
採用したコだって言って
あるから。

20歳で学校は行ってない
わけだし、まあフリーター
って感じかな?」


フリーター。


なんって庶民くさい言葉


これに甘んじなければ
いけないのはかなり不本意。


「そうだ、名前はどうするの?」


「―――名前?」


「うん。

まあ下の名前はそのままで
いいにしても……」


そっか。

考えてなかったけど――
本名そのまま名乗っちゃ、
ヤバいよね。

神月なんて苗字、そんな
ないだろーし。
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