《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
好きな人が一生懸命がんば
ろうとしてるのを、応援
することも見守ることも
できなくて、落ち着いて
待ってろっていう方がムリ
でしょーが。



「――だいじょーぶだって。

オレを信じろ」


「えっ!? きゃっ――!!」


なんの前触れもなく。


爽介は片手であたしの体を
抱き寄せて――そのまま
不意打ちでキスをした。


――え……ちょっと……
ここ、往来――!


あわてて体を引きはがそうと
するけど――ムリ。

強い力で背中から抱き
すくめられてて、拘束は
1ミリたりとも緩まない。


そのうち――ついばむような
キスに、徐々にあたしの
体にも力が入らなくなってくる。


このままじゃ崩れちゃいそう……
頭の片隅でそう思った時に、
ようやく爽介はキスの
呪縛を解いた。


あたしの体は、しっかりと
片腕で支えたまま、


「――少しは安心できたか?」


「……バカじゃないの」


こんな所で、こんなキスして。


周りの目がコワすぎて、
安心どころじゃないわよ。
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