《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
それに――。


「最初から、信じてるって
言ってるでしょ……」


爽介の胸元で囁く。


爽介はあたしの頭を
クシャッと撫でで、


「わかってるよ。
心配なのも、な。

でも――とにかく、信じて
待ってろ。
絶対大丈夫だから」


「爽介………」


「お前との約束なんだから、
破れるわけねーだろ。

キッチリやってくるから」


その言葉と同時に、爽介は
あたしの髪にも小さくキスを
落とすと、ゆっくりと
あたしの体を離した。


「じゃーな。マジで行くぜ」


あたしが見つめる視線を
正面から受け止めて、いつも
どおりの笑顔で笑う。

自分を信じて疑わない、
いつもの爽介だ。


――そうだよね。

この爽介なら、絶対に大丈夫。


あたしが傍にいなくても――
きっと、最高の結果を
残してくれる。


「……わかった。

待ってるから。
がんばってきてね」


こんなありきたりなセリフ
しか言えないけど。
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