《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
噛んでるうちに、コーヒー
とかアーモンドとか
チョコの風味がどんどん
合わさって、甘さ控えめの
絶妙な味になってく。


濃厚なのに重すぎない――
ホント、上質な味って
感じがした。


「――お気に召したかな?」


マッキーがフフッと
笑いながら聞いてきた。


あたしは、答える代わりに
2口目を口に運んじゃう。


「よかったら、ボクが
いれた紅茶も飲んでみて。

そのケーキにピッタリの
はずだから♪」


勧められるまま、紅茶にも
口をつけてみる。


「おいしい!」


コーヒー味の後に紅茶って
どうなの?なんて思ってた
けど、ぜんぜんイケてる。

濃いめの紅茶が口の中を
スッキリさせてくれて、
おかげでもっとケーキが
進んじゃうような……。


「これ、なんの紅茶?」


いろんな種類を飲んだこと
あるつもりだけど、今まで
味わったことのない味だった。


「ん? 実は、ボクの
オリジナルなんだ」
< 52 / 384 >

この作品をシェア

pagetop