イジワル王子に恋して
「おふくろ…」

「ごめんね…急に…。大変だろう?二人で…ゴホッ」

咳込む母親の背中をそっと撫でる。

「また、それかよ。心配すんなよ…」

「でも…」

心配そうに自分の母親を微笑みを向ける先輩。

「先輩…」

彩子とみっこは
ドアの隙間からその様子を伺う。

「新しい奴入ったから大丈夫。使えねぇけど。」


「なっ!」

「ちょっ!こらこら。」

出ていこうとして、みっこに止められる。


「だけど…よく頑張ってくれるし、客からの評判もいいんだ。」


(先輩…)


「いこっか?」


彩子はうなずくと静かにその場を去った。

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