イジワル王子に恋して
「ほら!」

「やるじゃん。」

雅人くんは彩子の腕をひいて、隣に座らせる。

「気分…どう?」

「うん…」

下を向いた瞬間、なんだかふわぁっと体が軽くなった。

「あれ?」

頭がクラクラして地面が回る。

「大丈夫?」

「なんか…変かも。」

まっすぐ座ってる事も出来なくなって、体が揺れた。

そんな彩子の腕を掴んで立たせる雅人。


「どっかで休もうか?」
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