イジワル王子に恋して
「え!?圭先輩と?」


みっこが
大好物だと言って
彩子のお弁当から奪ったミートボールを頬張りながら
目を丸くする。


もともとおっきい目が
ギョロッと
更に目力を増す。


「…まぁ、人違いだけど。。。」


みっこは
モグモグと口を動かすとミートボールを飲み込む。


「…圭先輩、相変わらずなんだね…」


圭くんの女癖は
昔から。


ただ、特定の彼女は作らない。


だから
流浪の1000人斬りだなんて
呼ばれてる。



「もぅさ…やめちゃえば…?」


みっこは
ミートボールのお返しなのか
泣きそうな彩子に気づいたのか

自分のお弁当からそっとウインナーを差し出した。
< 43 / 163 >

この作品をシェア

pagetop