ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*

由紀ちゃんと話をして、翔くんに会っても大丈夫…な、気がしていたのだけど、実際は大丈夫ではなかった。

「苺せんぱーいっ♪」

ドキッ

放課後、翔くんが来る前に帰ろうとはしたのだけど、今日は予想以上に来るのが早かった。

「一緒に帰ろう♪」
「あ…の…」

恥ずかしくて、顔が見れない。
手元が微かに震える。

大人しく一緒に帰るべきか…
一人で帰るか…。

そりゃあ断りたいっ!
一人で帰りたいっ!

でも…

ちらっと顔を上げる。

翔くんは、にこにこ笑顔。

ばっ!と顔をまた下に向ける。

こ…断れないよぉっ!!

本当にどうしよう…そう思った時、

「何やってんのぉ?」
「メグちゃんっ!」

助かった!そう思ったのだけど、それは大きな間違いだった。

「あれぇ?苺ちん顔真っ赤だよぉ?」
「えっ」
「さては、翔ちんと何かあったなぁ〜♪」
「なっ何もないよっ!?」

って、言ったそばから声が裏返った。

「苺ちん、嘘つけない性格だね♪翔くん、何があったのぉ?」

メグちゃんはニヤニヤしながら、翔くんに歩み寄る。

「やっ!」

何も言わないで!そう止めようとしたのだけど…

「俺、告白したんです♪」

翔くんは、あっさり答えてしまった。
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