ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*
名前。
♪苺side♪
桜の花びらがひらひらと舞う、並木道…。
2年目になるこの光景が、今までよりも、とても綺麗に見えるのは、
「綺麗だな…」
「うんっ♪」
隣に大好きな人が居るから。
学校へと続く道を歩く。
今日は3年生の始まりの日−…。
校門をくぐると、まるで合格発表の時みたいに、人が集まっていた。
理由は…クラス発表。
「苺っ!こっちこっち!」
由紀ちゃんが、手招きして呼んでいるのを見つけて、あたしは駆け寄る。
「おはよっ!苺、同じクラスっ♪」
「えっ、ホント!?」
「うん2組っ♪でも…」
由紀ちゃんは、あたしの後ろに立った西藤くんをチラッと見た。
もしかして…
「西藤くんは?」
「まだ見てない…けど、2組に名前はなかった」
「そ…そっかぁ」
3年間同じクラスなんて、有り得ない。
そんなの、分かっていたはずなのに…。
「じゃあ俺、探してくるわ」
「あっ、あたしも手伝うっ!」
人波の中に入って、掲示板へと進む西藤くんを、あたしは追い掛けた。
そして、西藤くんの名前を探す。
2組にはないって、由紀ちゃんに聞いたのに、それでもあたしの目は、真っ先に2組を探してる。
「あっ」
「何?見つかった?」
「ううん…違う。ごめん」
あたしは西藤くんの名前じゃなく、2組の1番上に記された名前に、反応した。
桜の花びらがひらひらと舞う、並木道…。
2年目になるこの光景が、今までよりも、とても綺麗に見えるのは、
「綺麗だな…」
「うんっ♪」
隣に大好きな人が居るから。
学校へと続く道を歩く。
今日は3年生の始まりの日−…。
校門をくぐると、まるで合格発表の時みたいに、人が集まっていた。
理由は…クラス発表。
「苺っ!こっちこっち!」
由紀ちゃんが、手招きして呼んでいるのを見つけて、あたしは駆け寄る。
「おはよっ!苺、同じクラスっ♪」
「えっ、ホント!?」
「うん2組っ♪でも…」
由紀ちゃんは、あたしの後ろに立った西藤くんをチラッと見た。
もしかして…
「西藤くんは?」
「まだ見てない…けど、2組に名前はなかった」
「そ…そっかぁ」
3年間同じクラスなんて、有り得ない。
そんなの、分かっていたはずなのに…。
「じゃあ俺、探してくるわ」
「あっ、あたしも手伝うっ!」
人波の中に入って、掲示板へと進む西藤くんを、あたしは追い掛けた。
そして、西藤くんの名前を探す。
2組にはないって、由紀ちゃんに聞いたのに、それでもあたしの目は、真っ先に2組を探してる。
「あっ」
「何?見つかった?」
「ううん…違う。ごめん」
あたしは西藤くんの名前じゃなく、2組の1番上に記された名前に、反応した。