ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*
☆裕也side☆
「誕生日おめでとう」
津田の首に回した手を離す。
すると、首の中央には小さなイチゴが見えた。
首輪と称して渡した物は、イチゴモチーフのネックレス。
「え…何で…?」
津田はネックレスを指でなぞる。
「何で…誕生日って…」
「さあね」
ひどく驚いた様子の津田に、意地悪を言ってみる…と、
津田は瞳に、みるみる涙を貯める。
「津田っ?」
少し焦って声をかけると、津田は笑って、
「ありがとうっ…」
その瞬間、涙が零れる。
そんな…
「いや、安もんだし…」
俺の言葉に、津田はふるふると首を横に振る。
「嬉しい…ありがとうっ…本当にありがとう…」
そんな、泣くようなことじゃないのに。
涙を流しながら、何度も何度も「ありがとう」と言う津田を見ていると、胸が締め付けられるように苦しくなった。
苦しいけど、嬉しくて…矛盾した気持ち。
「ありがとう…」
「うん」
俺は泣き止まない津田の頭を、撫で続けた。
キーンコーンカーンコーン…
「あ…」
津田が少し落ち着きを、取り戻した頃。
予鈴が鳴って、津田は立ち上がろうとしたけれど、俺はその手を掴んで止めた。
何も言わなくても分かったかのように、津田は微笑んで1回頷くと、また座る。
津田の目は赤く腫れて、すぐ授業に出れる状態じゃないから…次はもうサボり。
「誕生日おめでとう」
津田の首に回した手を離す。
すると、首の中央には小さなイチゴが見えた。
首輪と称して渡した物は、イチゴモチーフのネックレス。
「え…何で…?」
津田はネックレスを指でなぞる。
「何で…誕生日って…」
「さあね」
ひどく驚いた様子の津田に、意地悪を言ってみる…と、
津田は瞳に、みるみる涙を貯める。
「津田っ?」
少し焦って声をかけると、津田は笑って、
「ありがとうっ…」
その瞬間、涙が零れる。
そんな…
「いや、安もんだし…」
俺の言葉に、津田はふるふると首を横に振る。
「嬉しい…ありがとうっ…本当にありがとう…」
そんな、泣くようなことじゃないのに。
涙を流しながら、何度も何度も「ありがとう」と言う津田を見ていると、胸が締め付けられるように苦しくなった。
苦しいけど、嬉しくて…矛盾した気持ち。
「ありがとう…」
「うん」
俺は泣き止まない津田の頭を、撫で続けた。
キーンコーンカーンコーン…
「あ…」
津田が少し落ち着きを、取り戻した頃。
予鈴が鳴って、津田は立ち上がろうとしたけれど、俺はその手を掴んで止めた。
何も言わなくても分かったかのように、津田は微笑んで1回頷くと、また座る。
津田の目は赤く腫れて、すぐ授業に出れる状態じゃないから…次はもうサボり。