ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*

かわいい。

♪苺side♪


8月下旬−…。

長かった夏休みもあと少し。でも、相変わらず暑い日々が続く今日…。

あたしは市立図書館の前で、彼を待っていた。
そう、西藤 裕也…。


心臓がずっとドキドキしてて、手は少し震え気味。
ただ、暑いから出るわけじゃない汗が額に浮かんでいる。

由紀ちゃんのせいだっ、余計な事言うからっ!


携帯を見る。西藤くんからのメールはない…と、いう事は時間通りに来るという事。
今の時刻は14時50分になったばかり。
約束の時間は15時。

あと、10分で落ち着かせなきゃ!

あたしは深呼吸した。



なぜ、こんな事になってるかって?

それは、ちょっと昔にさかのぼる。
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