ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*
「苺が元気ないのって…もしかして、間が関係してんの?」
黙ったまま、間は1回頷いた。
「…何してんだよ」
ため息をつく。
「……」
間は無言のまま。
何も言わなくても、何をしたのかなんて、だいたい想像がつく。
どうせ、俺に近づくなとか言ったんだろう…で、苺は気にしてしまっている…って、ところか。
「何が目的?まさか、本当に俺と付き合いたくて…っていう、バカな理由じゃないよな?」
もし、それが理由だったら許せない。
苺は何を言われても、間を友達だと思ってる。そういう奴だから…。
「…」
黙り込んで、話そうとはしない間。
「…時間の無駄だな。俺、苺と別れないから」
半分呆れて、もう一度間に背を向け、歩き出す。
「メグは…」
後ろから声がして、足を止めた。
「西藤くん、苺ちんを−…」