ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*

西藤くんは本当にカッコイイから、苺ちんを嫉んで、悪口を言う女の子達が現れた。

西藤くんの前では大人しいのに、西藤くんが居なくなると、わざと苺ちんに聞こえるように言う…。

うざかったから、そいつらに向かってそう言った。

言った後、苺ちんは他のクラスメイトに囲まれて、メグは近寄る事すら出来なかった…。

メグが庇ったのに…まるで自分達が庇ったかのように、振る舞う人達。

「うざいよ…」

堪え切れずに声を漏らした。



3年になると…いよいよ苺ちんは離れていった−…。

朝も…
休憩時間も…
お昼も…
放課後も…

ずっと、西藤くんと一緒。

二人はやっと思いが通じたんだから、付き合ってるんだから、しょうがないこと…。

そう何度も思ってやってたのに…。


「遅いなぁ…」

ある日、一緒にレポートを作ろうと約束したのに、苺ちんは図書室へ行ったきり、戻って来なかった。

暇で、メグも図書室へと足を運ぶ。

「っ−…」

苺ちんを見つけた時、絶句した。

西藤くんと一緒に居た。

こんなに近くに居るのに、苺ちんの目には、西藤くんしか映ってなくて…。

どうして…
メグと一緒にレポート作るって、言ったのに…。

そんなに西藤くんがいいの…?


その瞬間、心が崩れた。
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