ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*

それから…

あたし達はベッドに腰掛けて、他愛のない話をした。

昨日までは、お互い顔すら合わせなかったのに、
今はこうして、二人寄り添って話をしている。

考えれば不思議だけど、
すごく幸せな時間…。


〜♪

そんな中、あたしの荷物の方から、聞き慣れた音楽が聞こえた。

「携帯?」

裕くんは、聞きながら立ち上がる。

「うん……あっ、ありがとう」

ドアの前に置いてあった荷物を、取ってくれた。

中から携帯を見つけて、開いて見る。

【新着メール 1件】

メールを開くと、差し出し人は…由紀ちゃんだった。

【どう?大丈夫?】

自然に笑みが零れる。

思えば…仲直り出来たのは、由紀ちゃんとメグちゃんの…みんなのおかげ。

始めはどうしようって困ったけど、

本当にありがとう−…。

「返事返さねぇの?」
「えっ…あ、返すよっ」

少し感傷に浸ってしまったあたしを、裕くんは笑う。

【大丈夫だよ】

あたしは焦って、返事を送信した。

〜♪

すると、すぐにメールが返って来た。
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