ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*

あたしも、メグちゃんのアルバムを開く。

あたしが一番初めで、一面真っ白なページ。
どこに書けばいいのか、迷ってしまう…。

少し悩んで、一番左上にペンを当て、書き始めた。


メグちゃん…。

4月からも一緒だね。

始めは正直、仲良く出来るか不安だった。
少しギャル系なメグちゃんは、あたしとは、全く違うタイプの女の子だったから。

でも、見た目とは裏腹に、あたしのことすごく大切に想ってくれてて…

あたしとの小さな出会いを、大切にしてくれてた。

とても可愛い人。

間メグミ。
高校に入って出来た、もう一人の親友−…。


大人から見れば、少しベタベタしすぎだと思うかもしれない。

休憩時間になれば、毎日飽きないお喋り。

授業中にも、手紙をまわしてみたり。

どこへ行くのも…トイレに行くのだって一緒で。

近くに居るのが楽しくて、しょうがなかった毎日。

ずっと一緒には居られないのを分かっていたから、ベタベタしてたのかもしれない。


でも…高校の友達は一生の友達って、どこかで聞いたことがあるけど、確かにそうだと思う。

あたし達は、ずっと友達。

今の幸せなあたしが居るのは、
“友達”のおかげ−…。


メッセージを書きながら、笑みが零れる。

あたしは高校生活で、大切な友達を得ることも出来たんだ…。
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