ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*
☆裕也side☆
「…津田は休みか?」
出席を取り終えた先生が言った。
教室に1つだけ空いた席…
津田の席。
今日はまだ、来ていない。
津田が休むなんて珍しい。
いや、もしかしたら休むのは初めてかもしれない。
どうしたんだ…?
「西藤、津田の事何か知ってるか?」
無意識に津田の机をじっと見ていた俺は、先生に当てられた。
「…知りません」
「そうか…わかった」
先生は連絡事項を話し出す。
こんな時、中野なら分かるんだろう。二人は本当に仲が良い。
だけど、この教室に中野は居ない。2年になって、クラスが変わってしまったからだ。
津田とはまた同じクラスで、気まずいと思いながらも、少し嬉しく思う自分が居た。
俺はずるい…。
ガラガラッ
「すみませんっ!遅れましたっ!」
声の主は…津田。
「早く席に着きなさい」
「はいっ」
パタパタと自分の席に走って行き、鞄を降ろすと、椅子にすとんと座った。
先生はまた話し出し、その話を聞く津田の小さな肩は、上下に大きく動いていて、走って来たのが分かる。
「……というわけだ。じゃあ、そろそろ廊下に、並び出しときなさい」
みんな一斉にざわつく。
トイレに急いで行く者、友達と話しながら廊下に出る者…。
津田は鞄を開けて、荷物を机に移し変えていた。
「…津田は休みか?」
出席を取り終えた先生が言った。
教室に1つだけ空いた席…
津田の席。
今日はまだ、来ていない。
津田が休むなんて珍しい。
いや、もしかしたら休むのは初めてかもしれない。
どうしたんだ…?
「西藤、津田の事何か知ってるか?」
無意識に津田の机をじっと見ていた俺は、先生に当てられた。
「…知りません」
「そうか…わかった」
先生は連絡事項を話し出す。
こんな時、中野なら分かるんだろう。二人は本当に仲が良い。
だけど、この教室に中野は居ない。2年になって、クラスが変わってしまったからだ。
津田とはまた同じクラスで、気まずいと思いながらも、少し嬉しく思う自分が居た。
俺はずるい…。
ガラガラッ
「すみませんっ!遅れましたっ!」
声の主は…津田。
「早く席に着きなさい」
「はいっ」
パタパタと自分の席に走って行き、鞄を降ろすと、椅子にすとんと座った。
先生はまた話し出し、その話を聞く津田の小さな肩は、上下に大きく動いていて、走って来たのが分かる。
「……というわけだ。じゃあ、そろそろ廊下に、並び出しときなさい」
みんな一斉にざわつく。
トイレに急いで行く者、友達と話しながら廊下に出る者…。
津田は鞄を開けて、荷物を机に移し変えていた。