空気清浄機彼女
「えーそうねえ…
そうだ!

この公園に春の雪を降らせたら
あなたと付き合ってもいいわよ。


でももう春だから
雪なんて無理でしょうねえ」


意地悪な顔をして
男の顔を覗き込む小春。

男は思う。

絶対無理じゃん…
春に雪はもう降らないよ…

もしかして遠まわしに
断られているのだろうか…


男は頭をふって
マイナス思考を払いのけた。

不可能なんて考えてはいけない。
彼女を思う気持ちがあれば
春に雪だって降るはずだ!
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