いちごあめとキミ
爽汰くんとは、性格が正反対。

明るくて面白くて、なにより優しくて。

いつも、あたしを笑顔にさせてくれた。そんな人。



だから、すべてが正反対の爽汰くんに惹かれる事は絶対になかった。


でも、冬休みの思い出として小さなメモ帳に爽汰くん宛てに、手紙を書いたんだ。


『冬休み、楽しかったね? また何かあったら遊ぼうね みわより』


こんな簡単な手紙を書いた。



そして、冬休みが明けた日、学校で爽汰くんにその手紙を渡すことにした。




次の日の朝、いつものようにドア側の席に座って、本を読んでいる爽汰くんの姿があった。



あたり人に見られたくない、特に魅夜斗(ミヤト)くんには。


魅夜斗くんは、さっきも言ったようにあたしの好きな人。
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