いちごあめとキミ
Part2

誤解

家につくと、すでに5時近くなっていた。

最後にみんなでゲームをして、二人は家に帰っていった。


爽汰くんと、遊ぶのはこれで最後にしよう。

そう心に誓ったのだった────……。


その日の夜、机からかわいいリボン模様がついたレターを取り出した。

そう、きっぱり爽汰くんに言うため……。



ボールペンで、文字を書き始める。
"爽汰くん、ごめんね。もう……文通やめよう"


すごく簡単な手紙だけど、書くのに時間がかかってしまった。


そう、今まで十何通も手紙をもらってきたから。


初めなんか、小さいメモ帳にぎっしり文字が書いてあったり、あたしのことを『未羽』って呼んでいた。手紙の中だけ。


でも、そんな手紙も嬉しくはなかった。
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