いちごあめとキミ

本音

あれから、爽汰くんとは一切口を聞かないまま、あたしは中2になった。

クラス表を見たとたん、あたしは心が軽くなった。


そう、爽汰くんとクラスが離れたからだ。

あたしは自然と笑顔になる。

しかも、蒼空ちゃんや秋人(アキト)くん。話してみたかった男子、夕真(ユウマ)が一緒のクラス。

由瀬とも一緒のクラスだった。


あたしはルンルンで、教室に入っていった。


ただ、唯一恋バナが出来る友達と離れてしまった事が残念だった。


新しいクラスから数日。

夕真とも自然に打ち解けた。丁度その頃だろうか。

忘れかけていた文通の返事が来たのは……。


あたしは小さなメモ帳に、適当に返事を書いた。

仕方ない、渡しに行くか……と思った時に気づいた。


爽汰くんが何組なのか、全く知らなかった。


爽汰くんを探してまで直接手紙を渡すのはイヤだった。
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