cherry
いつも通りの昼休み。

先生に頼まれて、せっかくの昼休みだというのに、あたしは、図書室へ行った。

えーっと・・・

本棚にずらりと並べられた本を、目で追って探した。

「あった!」

そう言ったのと同時に、外から誰かの声が聞こえた。

誰・・・?

窓のほうに近づいた。

目を凝らしてみると、そこには瞬と拓也の姿があった。

そこは、全く人が通らないと言われる、草むら。

えっ・・・?

なんで、2人ともこんなところにいるの?

疑問に思っていると、話し声が聞こえた。

あたしは、耳を澄まして、2人の会話を聞いた。

盗み聞きはいけないと思いながらも、気になって仕方がなくて、ついつい聞いてしまった。

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