cherry
*拓也side*
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誰1人通ることのない、この草むら。
俺は、昼休みに瞬を呼び出した。
この場所には、俺と瞬の2人だけ。
いつも、ふざけてばっかりの瞬も、俺の意図が分かったようで、今は真剣な顔つきだ。
「なんで、俺のこと呼び出したわけ?」
瞬が口を開いた。
「単刀直入に言うけどさ、瞬ってさ・・・咲良のこと好きだろ?」
思いきって聞いてみた。
答えなんて、聞かなくても分かってるけど。
「好きだけど。やっぱり、拓也には見破られてたか。」
ははは・・・と瞬は苦笑い。
「そりゃあ、分かるよ。あんなにアピールしてれば、みんな分かるだろ。分からないのは、咲良だけだろうな。」
「咲良は、鈍感だからな・・・」
「だな。」
2人で、顔を見合わせて笑った。
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誰1人通ることのない、この草むら。
俺は、昼休みに瞬を呼び出した。
この場所には、俺と瞬の2人だけ。
いつも、ふざけてばっかりの瞬も、俺の意図が分かったようで、今は真剣な顔つきだ。
「なんで、俺のこと呼び出したわけ?」
瞬が口を開いた。
「単刀直入に言うけどさ、瞬ってさ・・・咲良のこと好きだろ?」
思いきって聞いてみた。
答えなんて、聞かなくても分かってるけど。
「好きだけど。やっぱり、拓也には見破られてたか。」
ははは・・・と瞬は苦笑い。
「そりゃあ、分かるよ。あんなにアピールしてれば、みんな分かるだろ。分からないのは、咲良だけだろうな。」
「咲良は、鈍感だからな・・・」
「だな。」
2人で、顔を見合わせて笑った。