cherry
みんなの気持ちも1つになり、いよいよリレーが始まった。

「位置について・・・よ~い、ドン!」

先生のピストルの合図で、1番目の選手が走り出した。

2番目、3番目と続いていき、今のところは赤組は2番だ。

そして、瞬から貰うはずだったバトンは、補欠の人から貰った。

バトンを貰った瞬間すばやく左手に持ち替えて、今までにないくらい全速力で走った。

さっきまでは、遠くに見えた1番手の子が、今はもう目の前。

そのまま、ペースを上げて追い抜いた。

その瞬間、

「キャー!」

という、みんなの歓声が上がった。

これで、赤組が1番になった。

「拓也、頑張れ!」

そう言って、拓也にバトンを渡すと、

「まかしとけ!」

と言って、走り出した。




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