霊務2
【初イビリ体験ー15】



「それで、
仕事はどうだい?」






茶をすするヨネさん。

いくら水分を補給しても
干からびは変わらない。






そんな余計なことも
考えつつ、
礼子は質問に答えた。







「うん!!

今日はサキが
教えてくれたおかげで、
仕事がうまく
片付いちゃった!」






この場合のサキは
霊の方のサキだ。







「ほう…」







ヨネさんはにっこりと
微笑み、
ゆっくりと立ち上がった







「それでは、
またね礼子ちゃん。
午後も頑張るんだよ
ひゃっひゃ!」







「おう任せとき!」






礼子はドンと胸を叩き
頼りのあるとこを見せた







さあ、
パッパッと午後の仕事も
片付けて、
この会社を切り盛り
してくかな!







礼子は会社の歯車として
働いてることに気付かず

すっかり自分ナシでは
会社は動かないと
思っていた。







まあ
やる気はあるから
良しとしよう
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