霊務2
【初イビリ体験ー16】



ー午後の仕事ー…







「はあっ~い
礼子さん!

おっ茶っよ!」







仕事をしている
礼子のもとに
早紀がお茶を持ってきた







グツグツ煮えたぎる
マグマのようなお茶…







早紀はたった今まで
湯をチンチンになるまで
沸かし続け、

飲んだら火傷するような
お茶を礼子に用意した。







(ウフフ…
舌が火傷になるが
いいわ…)







すると礼子はガシッと
掴むと、
普通にゴクゴク
飲み始めた。







「うんうまい!
早紀もう一杯!」







礼子は
猫も憧れるくらいの
舌の強さ。







熱いのは異常なくらい
平気だ。







「オ、オホホホホ…

そんなに
ゴクゴク飲むなんて
ぬるかったかしら…

もう一度入れ直すわ…」







強張った笑顔をし、
こめかみにスジが
浮かびあがりながらも

早紀はコップを回収した








見事作戦失敗。
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