ピンクのタオル―恋人は野球選手―
「じゃあまた電話する。」


「うん。
練習頑張ってね。」


尚人は玄関に誰もいないことを確認して


私にそっとキスをした。





「またな。」


「うん。」


玄関を出ようとする尚人を見て


なぜか寂しくなった。


離れたくないよ。



私は尚人のスーツの裾を掴んでいた。




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