春うララ~時代劇編~
【ララー20】

世の中針治療と言うのが
あるらしい。





それは
遠い遠い地にて
何千年も前から
続いている、

由緒正しき治療法。






「いいですね~

一回受けてみたいもん
ですね~」






春はララに
そう話したのを
寝る前に言った事を
覚えている。







それがさっきまでの話。



今の状況は違う。






今は私、
何故か
身動きが取れない状況に
なっています。






手足が縛られとるとです






どうやら
私が寝てる間に、

誰かが
縛り上げたものと
思われます。







そこへ、
スッと黒い影が
目の前に現れました。







悪魔です。






「フフフ~春~~
あんた寝る前に、
最近何かしたいもの
ないかって聞いたら
針治療って
言ってたわよね?」





悪魔の問いに
私は答えました。






「ハイ……

言いましたけど、
何なんですか
この無意味な緊縛プレイは」






「今日は
あんたの誕生日よ。
願い事を
叶えてあげるわ♪」





悪魔はそう言って
針を取り出しました。





まさか…この悪魔は…





「そっ★
察しの通り針治療よ♪」





…どうやら逃げない為の
縛り上げらしい。





「さあ、
どこから刺して
みるかな~★」





アンタ…
適当にやるつもりだろ…





プスッ!





露骨に刺される小春。





普通に痛いっス。





「うう~
もうやめてください~」





この人は祝ってるのか
いじめているのか
分かりません。





「なんか
つまんない反応ね。
寝ぼけてるかしら?

あーあ。
もう少し
脅えさせたかったな」





どうやら
後者のようでした
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