春うララ~時代劇編~
【ララー22】

「火の用心~
マッチ一本火事の元」



春とララは
地区の当番で
火の用心の見回りを
しているが、

外は寒過ぎる。




「…もう帰りましょうか
先輩」




「大賛成!帰ろ帰ろ!
めんどいわ」




地区の仕事を放棄して
帰る二人。




だが、その帰り道…




どこかの家の横で
ゴソゴソやっている
怪しい人影を発見。




するといきなり
ゴミに火をつけ、

そいつは逃げ出した。




暗闇のせいか、
春達に気付かず
こちらへ逃げてくる。




まさか…

コイツが…?




ララの目がラリって
狂ったように
飛びかかった。




「ウケケ~!
やっと見つけた!!」




犯人は急に暗闇から
飛び出したララに対して
思わず反応が遅れた。




その隙で
ララは腕を掴んで
背負い投げを一本!




「グッハ!」




地面に倒れる犯人に対し

更に追い討ちで
みぞおちに膝を落とした




「ゲボ!!!」




犯人は大ダメージ。




「せ、先輩
大丈夫です?!」




遠くで小春が
火を消しながら言った。




「大丈夫よ。

さあこいつをどうするか
ウケケケケ」




投げ飛ばされた男は
仰向けでララを見た。




「ヒィ…
ムシャクシャしてつい…

初犯です
許してください!」




コイツの言ってる事は
本当か嘘か分からない。




だけどララにとったら
どうでもいい。




もうめんどくさいから、
コイツがアタシの家に
火をつけた犯人。



「フフフ覚悟なさい…」



ゆっくりと近付くララ。



ぬうっと手を伸ばした。



「う、うわああ!」




………




……次の日




悪魔によって
裸で逆さまに
張り付けられた男が

人通りの多い道に
飾られてた…
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