Maidoll Factory
形を成した魔力の塊。

それを水晶の中に入れる。

水晶は瑠璃色の光を纏って、一つの魔法エンジン…メイドールの魂として固定された。

「技術も勿論だが、どれだけ生命に気持ちを注げるかだな」

首にかけたタオルで汗を拭い、おやっさんはホゥッと溜息をつく。

「……」

感嘆の声すら出ず、僕はおやっさんの技術に見惚れていた。

光り輝く魔法エンジン。

こんな凄い技術に追いつくまで、僕は何年かかるのかな。

そんな事を思っていた時だった。

「せんぱぁあぁいっ!おやっさぁあぁんっ!」

上の方で大きな声がする。

おつかいを頼まれていたるちるが、店に戻ってきたようだった。

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