Maidoll Factory
とにかくこんな雨の中では体調を崩してしまう。

すぐに彼女を背負い、店まで連れ帰る事にした。

疲労が蓄積していたのだろうか。

すぐに彼女は僕の背中で意識を失ってしまう。

背負ったまま、工房への道を進む僕の背中で。

「ご主人様…ご主人様…」

彼女はうわ言のように言い続けていた。

…店に着くと、まずるちるに頼んで彼女を風呂に入れさせる。

汚れて冷え切った体を綺麗にして、暖めてやる必要があった。

それが終わったら新しい服を着せて、少し診断をする。

魔法エンジンの魔力供給は出来ているみたいだけど、意識の混濁が見られる。

記憶中枢に損傷を受けているのかもしれない。

専用の器具で、そのメイドールの少女を診断する。

そして…僕の嫌な予感は的中した。

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