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「え、許したんですか？」
「もちろん」
「ど、どうして…」

私は動揺した。
ユウ君の口から、何度となくそのような事は聞いていた。
望みは薄いんじゃないでしょうか、という曖昧な返答しか出来なかった私。
それはもちろん、社長が許可するしない以前に。
今のユウ君が一般女性と同居なんて、そんなリスクある選択を取らせることなど、出来る訳がない。
私はそう思っていた。
社長もきっと、そう言うと思っていたからだ。
それなのに。

「彼には、柏木さんが必要でしょう」

だってそうでしょ？
同意を求めるといった風ではない。社長が言えば、それがすべて決定事項のように聞こえる。
だから私は何も言い返せなかった。