Letter→君へ
「さ・・おり・・」

・・・気がつくと朝だった。

夢か・・。

変な夢だった。

まさか沙織が出てくるなんて・・・。

沙織・・・。

・・・・・・。

ふとよみがえる記憶。


『なぁ、沙織。俺、先輩に・・ヤンキーの道誘われたんだ』

『え・・・・嘘でしょ?優也』

『あぁ・・だから俺はこれから沙織といれねぇかもしれねぇ』

『・・・・なら私もついてく!!』

『駄目だ。お前のいる場所じゃねぇ。』

『で・・でも・・』

『いつか、絶対お前のとこに戻ってくる。』

『ほんと・・・?』

『あぁ・・。だから待っててくれ。遅くなろうが絶対戻ってくる』

そうして、俺と沙織は別れた。

その後、沙織とは一度も会っていなかった。



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