オレの相棒。
■大和、入部
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「今日から練習に参加させてもらう、永谷大和です。ポジションは投手。よろしくお願いします」
卒業式も終わり、オレ達の学校は春休みに入った。
大和も中学を卒業し、春休みから野球部の練習に参加している。
自己紹介が終わり、大和のポジションは投手ってこともあり、しばらく悠弥と一緒に行動することになった。
「よ、よろしくお願いします、悠弥さん。俺、めちゃくちゃ嬉しいっす」
「ん、よろしく」
あの日以来、どこか上の空の悠弥。
練習中も気が抜けていて、しょっちゅう高野先輩に怒られてる。
「神風~、監督が呼んでる。職員室に行ってこい」
「…わかりました」
悠弥が呼ばれたのを残念がる大和。
「そんなに嬉しいのか。あいつとバッテリー組めるのが。」
「まあね。でも悠弥さん、なんかおかしいっていうか…変。」
「人のことより、自分の心配しろよ。練習、ついてこれないなんて言ったら許さねーぞ。」
「わかってる。期待しててよ」