オレの相棒。
オレの打順はまだ先ということもあり、レガースを取り付けている悠弥をベンチ裏に呼んだ。
「どうした?もうすぐ東の打順だぞ」
「お前の足首、走れないほど悪いのか?さっきの走り、いつもの悠弥じゃなかったけど。」
「…え?」
とっさに足首を見た悠弥を、オレは見逃さなかった。
「スパイク脱げよ。」
「大袈裟すぎだよ東は。大丈夫だって」
「いいから、足見せろ」
無理矢理足首を掴み軽く動かすと、悠弥は苦痛の表情を浮かべた。
「…捻挫、もしかしたら折れてるかも」
「うん、わかってる。結構…思いっきりぶつかってきたからね」
「その足じゃ無理だな。監督に言って、代えてもらえ」
オレの言葉に、首を振った。